なぜ“首里”だったのか?
歴史と暮らしが重なるまちの魅力
前回の記事では、私が那覇市首里で中古のRC 二階建て物件と出会い、一目惚れして購入に至った背景をプロジェクトマネージャーの松本からご紹介しました。
築古でありながら、重ねてきた時間がそのまま魅力となり、庭からの眺望や潜在的な空間価値に大きな可能性を感じたこと。
そして、その物件を二拠点居住や賃貸運営も可能な1階と2階が独立した2区画の別荘として再生し、多様なニーズに応える沖縄リノベ物件販売プロジェクトとしていく決意をお伝えしました。
では、そもそもなぜ“首里”だったのか
この問いには、二拠点ライフの提案というミッションと、私自身が京都で育んできた価値観が深く関係しています。
本記事では石畳の杜プロジェクトの代表者でもある西村直己から、この理由を赤裸々に語らせていただきます。
①二拠点居住というコンセプトと首里という場所の相性
「非日常を日常にする」 という二拠点居住のあり方は現在展開中のSymTurns事業の根幹でもありますが、旅先で感じる高揚感や風土が持つ独特の空気感を生活の延長として取り入れられる暮らし方、その価値を最大化できる場所を探していたとき、首里はまさに理想的な舞台でした。
観光都市・那覇の中でも、首里は単なる“目的地”ではなく、暮らす人の営みが息づくまちです。
歴史の深さ、文化の厚み、まち並みに宿る静けさ。
これらが共鳴し合うように存在し、日常と非日常の境界がふっと溶けていく。
まさに「第二の生活圏」を実現しやすい場所だと感じました。
②京都と首里の共通点
私がさらに惹かれたのは、首里が京都と驚くほど共通点を持っていたことです。
- 都として育まれた誇り
京都が千年の都として文化を積み重ねてきたように、首里には琉球王国の王都としての“記憶”が残っています。
人々の中に自然と受け継がれるシビックプライドがあり、土地に対する敬意が生活の中に根付いています。 - 歴史を抱き込むまち並み
京都の町家が残る路地のように、首里には石畳や赤瓦、ヒンプン、御嶽といった伝統的な景観が今も息づいています。
「歴史と暮らしが共存している」という点で両者は驚くほど似ています。 - ローカル文化の豊かさ
首里には“ユイマール”と呼ばれる相互扶助の精神があり、京都の「おすそ分け」「ご近所の絆」に通じる温かい文化があります。
都市でありながら、ローカルの豊かさや人のつながりを感じられるまち。
これは、忙しい都市生活者にとって大きな魅力になるはずです。


③空港からのアクセスが抜群
首里は歴史文化地区でありながら、アクセスが非常に良い場所です。
空港から タクシーで約25分、ゆいレール「首里駅」から物件までは 徒歩17分前後、バス便も充実。
首里の静けさを保ちながら、都市機能との距離感がちょうど良い。
この「近すぎず、遠すぎず」というバランスは、二拠点生活において大きな価値となります。

金城町3丁目という“特別な生活圏”

今回購入した物件があるのは、首里の中でも特に歴史的価値が高い、首里金城町3丁目。
海が見えるリゾート地とは対照的に、ここには神聖な森と“王都の暮らし” が残っています。
石畳道、木々から差し込む陽の光、赤瓦の家々。
歴史的景観と高台の眺望が静かに重なり合う、オンリーワンの環境です。
この場所で感じてほしい価値

- 歴史と静けさの中で、自分を取り戻す時間
- 那覇の利便性 × 首里の上質な生活圏 という組み合わせ
- 高台からの眺望、森の気配、琉球文化への近接
散歩すれば、首里城、神聖な森や石畳の道が生活の延長にあります。
コンビニやスーパー、飲食店、ゆいレール駅も徒歩圏内です。
伝統工芸や地域行事、コミュニティの活動も盛んで、「生活の沖縄」が自然と染み込んでくる場所です。
そして国際通り界隈の商業地や飲み屋街もさほど遠くない距離感にあります。


こんな人にぴったりの生活拠点
首里金城町3丁目は、次のような価値観を持つ人に特に向いています。
- 歴史や風土を感じながら暮らしたい
- 喧騒から離れ、静かで自分らしい時間を大切にしたい
- 観光ではない“生活としての沖縄”を楽しみたい
- 地域とのつながりや文化の温かさを大事にしたい
単なる「便利な場所」ではない。
「暮らしの深さ」が手に入る場所なのです。
一方で知っておきたい現実面


魅力だけでなく、首里で暮らすリアルもお伝えしておきます。
- 石畳道は美しい反面、斜面が多く、ガタガタしており、車輪系のものは不向き、雨の日は滑りやすい
- 首里城は近いですが、本物件の近くは静かな住宅地であり二拠点生活をするのはマナーが重要
- また歴史的景観地区ゆえ、改修には一定の配慮が必要
ただし、それらの“手間”も首里の文化を守る大切な要素であり、むしろ暮らしの質を高める要素にもなります。
まとめ — 首里は「文化的生活」を実現するまち
首里は、歴史・文化×生活空間×静けさ×利便性が高度に調和した、極めて稀有な地域です。
そして、別荘暮らしを満喫する方や二拠点生活をしたい方にとって、単なるリゾートとも、単なる住宅地とも違う、“本格的な沖縄の都の暮らし” を楽しめる場になると確信しています。
次回は、この金城町3丁目の物件をどのように再生し、「首里の杜」という新たな居場所に仕立てていくのか、そのプロセスをお届けします。
WRITER西村
簡単に二拠点居住ができるシステムを提供する株式会社SuiTTe・心豊かな京都の暮らしの提案を行う株式会社八清の代表者
仕事と家族旅行が大好きな合理主義者。
IT、不動産、建築、投資と旅行好きが嵩じて、この仕事(タイムシェア)にたどり着きました。